平松輝子・松井貞文「二人展 」

 

期  間 2019年 11月7日~24日
開館時間 13:00~17:00
     ※休館日:月火水曜日
入 場 料: 一般 500円

ギャラリートーク 
 ※11月16日(土)pm3:00〜4:00
 当初、平松輝子との2人展の予定でした。
 今回、平松と交友があった松井さんが思い出などもお話される予定です。


   宇フォーラム美術館 館長 平松朝彦
 松井さんは2002年に当館で展覧会をされて今回で2回目。前回は大きな和紙にカラフルなアクリル絵の具の大作だった。
 その後2011年の東日本大震災によリ作風は大きく変わる。松井さんの中で文明への懐疑が起こリ自然主義的作品に大きく傾く。
 松井貞文さんは何気ない小石の色、模様、形に新たな発見をする。よく「自然は美しい」というが、光景ではなく物としてのミクロの部分も美しい。
 海辺の砂浜。あるいは民家の土壁。小さな木切れや流木。それらの一部を切リ取リ新たに組み合わせてコラージュする。そして、かっての作品もそうではあったが、色が美しい。
 そもそも日本画の岩絵の具は石を砕いて作るが、それは必すしも自然主義ではない。
 一方、松井さんは石そのものに語らせる手法だ。
これを「絵」と呼んでは面白くない。絵ではなく造形作品。平松輝子も月や石、水をテーマとした墨の作品をたくさん描いた。
 偶然であるが、平松輝子も水墨画の画面に石そのものを張リ付けた作品を作っている。
 かって中国の水墨画家たちは桃源郷の世界を描いた。それは人里離れた場所で隠遁して暮らす理想郷でもあった。
ニ人に共通するものは自然への畏敬。私たちは自然から生まれ、自然に還っていく。     

    松 井 貞 文 主な経歴

1983 ~ 88年キャラリーQ (東京都銀座)
1989 ~ 2015年不ニ画廊(大阪府)
1993年BILDUNGSHAUS(オーストリア)
1996 ~ 2007年Galerie」eanneCastel, Maison du Buto Blanc,
MaisonduChevaIier(フランス)
1999 ~ 2006年キャラリー・デコ(名古屋市)
2000年ドイツ文化会館(東京都赤坂)
2001年フィリア美術館(山梨小渕沢)
2001 ~ 07年Galeria D' art Contemporari,TORESIRONELLA, Fundacio」oseph Niebla, ITEM,GALERIAWARGES-U(スペイン)
2002年宇フォーラム美術館(国立市)
2003年中之沢美術館(前橋市)
2008 ~ 14年Galleryジ・アース(鎌倉市)
2009、2013年キャルリー志門(東京都銀座)
2015、2017年藤屋画廊(東京都銀座)